高校生の頃から𠮷野家でアルバイトをしていたこともあり、自然と正社員として働きたいと考えるようになりました。店舗での経験は、今の商品開発の仕事にも大いに役立っています。現場の状況やお客さまの声を感じていたため、商品の開発においても、おいしさを追求することはもちろん、『ここはこうした方が現場で扱いやすい』といった現場の視点を自然と持つことができると考えています。
現在はカレーや季節限定商品、汁物、魚メニューなど、3〜4の商品メニューの開発を担当しています。アイデアを出し、チームで議論を重ね、試作品を作り、経営陣に提案。さらに実験販売を経て全国展開を目指しています。
時には有名店の調査に足を運び、店舗での商品作成を想定しながら商品設計を行います。自分のアイデアが形になり、全国の店舗でお客さまに提供される瞬間は、大きなやりがいを感じます。特に「スパイシー豚カレー」は監修先の選定から関わった商品で、販売開始後に店舗のお客さまや、SNS上で頂いた「おいしい」の声は、苦労がすべて報われたように感じました。
商品開発では、理想通りに進まないことも少なくありません。大量の食材を安定して調達できなかったり、店舗で使用できる機器に制限があったりと、さまざまな課題があります。しかし、制約の中でもいかにしておいしさを再現するかが腕の見せどころです。営業部門とも密に連携しながら、何度も試行錯誤を重ねています。
𠮷野家では『お互い様』の精神が根付いており、体調を崩した際も周囲が自然にサポートしてくれます。忙しい中でも協力し合える温かさがあり、困ったときに相談できる環境が整っていることは、大きな心の支えになっています。
もちろん、商品開発部での仕事は楽しいことばかりではありません。自分の提案が通らなかったらどうしよう、販売した商品がヒットしなかったらどうしよう。不安も常にあります。けれど、一緒に働くチームが楽しいからこそ、アイデアを気軽にだせ、仲間とともに形にしていける。その環境が、わたしを「もっと挑戦したい」という気持ちにさせてくれます。
どうせ働くなら、仕事は楽しい方がいい。楽しいからこそ、仕事をもっと好きになれる。この先も“おいしい”を追求し続け、仕事を好きでい続けられる自分でありたいと思います。