わたしの原点。「経営は店の縮図」だと知った、アルバイトの日々。
わたしのキャリアの原点は、高校を卒業して始めた𠮷野家のアルバイトです。当時の店舗は、厳しいながらもどこか温かい場所でした。より効率よく働く工夫やお客様との向き合い方を、社員ではなくアルバイトの先輩たちが、まるで自分のことのように熱心に教えてくれる。そんな人たちが集まった職場でした。
「経営は店の縮図である」。𠮷野家に昔から伝わるこの言葉の意味を、わたしはアルバイトとして肌で感じていました。一杯の牛丼を最高の状態でお客様に届け、仲間と協力する。この店舗での経験こそが、わたしの、そして𠮷野家の経営の揺るぎない土台となっています。
わたしたちのDNA。「お互いを支えながら、ひとを大切にする」文化。
𠮷野家の経営理念は『For the People ~すべては人々のために~』。この理念はお客様に対してはもちろんのこと、共に働く仲間にも広がっています。わたし自身、若い頃は数えきれないほど失敗しましたが、その度に「大丈夫か」と声をかけ、手を差し伸べてくれる先輩や仲間に救われてきました。少し世話焼きなくらいの関わりこそ、わたしたちのDNAなのです。
いま、その想いは「多様性を大切にする考え方(ダイバーシティ&インクルージョン)」へと進化しています。国籍、性別、年齢、考え方に関係なく、多様な仲間が互いに支え合い、成長の機会を平等に得られる環境が広がっています。
これから先、人手不足は確実に訪れる未来です。どれほど自動化が進んでも、わたしたちは「ひとにしかできない価値」を守り続けたい。𠮷野家はお客様と、従業員と、地域社会とをつなぐ場として、あり続けたいのです。